
働き方が多様化してきた今注目されている、インターネットを通じて単発の仕事をこなす新しいタイプの労働者のことです。
このギグワーカー、新型コロナウイルスの感染問題で日本で急増しており、専用の仲介サイトの新規登録者数は2020年の上半期で延べ100万人を超えているとの事。
今までは雇用された会社で働いて給料をもらい、よほどの事が無い限りは同じ会社で仕事を続ける…というのが一般的な働き方でしたが、もしかしたら今後は働き方が今よりもっと自由になってくるのかも!?
今回はギグワーカーの働き方、メリットとデメリットについて考えていきます。
Contents
ギグワーカーとは?


ギグワーカーとは、インターネットを通じて単発の仕事を受注し収入を得る人の事をさします。
この“ギグ”というのは、元々音楽用語でライブハウスに居合わせたミュージシャンが軽い合奏を行うことをそう呼びます。
それが転じて単発で短期間の仕事という意味合いで使われるようになりました。
インターネットによって昔より手軽かつ気軽に、仕事と人をマッチングできるようになったことで注目されている働き方です。
ギグワーカーの働き方は多種多様です。







「アルバイトと何が違うの?」と疑問に思う方も多いかもしれないので、簡単にアルバイトとの違いを説明します。
アルバイトの給料は時給です。
配達物がなくても拘束時間に対して報酬を払います。
対して、UberEatsなどで働くギグワーカーには時間ではなく配達1件ごとの報酬を支払います。
時給制度のアルバイトを雇うより、配達がある時にだけギグワーカーに依頼するほうが雇用側は利益に繋がりますよね。
ギグワーカー側もシフトが無いので好きな時間に好きな分だけ働けます。
ビジネスにおいてお互いWin−Winな関係性が築けるというわけです。
接客や配達などの他にも最近増えてきているのが、WEBデザインや映像編集、プログラミングなどのネットで仕事ができるギグワーカー。
受注〜納品までを全てネットで行えるため、副業としても注目されています。
中にはマーケティングやコンサルティング、法務、財務、人事などの会社における重要な業務もギグワーカーに発注する動きもでてきています。







クラウドソーシングを扱っている“クラウドワークス”や“ココナラ”などが仲介サイトになります。 資格不要で稼ぐなら「クラウドワークス」




ギグワーカーとフリーランスの違いは?
アルバイトとの違いは先程のべましたが、「じゃあ結局はフリーランスってこと?」と思う方も多いのではないでしょうか。
単発の仕事を行う点ではフリーランスと同じです。
フリーランスは成果報酬型であり、クライアントの満足する成果を最大限提供し、プロジェクトを完遂しなければ報酬は支払われません。
しかし、ギグワーカーは自身の裁量で決めた出来高により報酬が決まります。
クライアントと雇用契約を結んだり雇用通知書を介した契約合意を行いますが、一定時間の労働の制限は全くありません。
自分の好きなタイミングで仕事を開始して、好きなタイミングで終了することが出来るのが大きな違いです。
このようにフリーランスより自由度が高いことがギグワーカーの特徴です。







ギグワーカーのメリット・デメリット


ギグワーカーとして働く側にも、ギグワーカーを雇う側にもそれぞれメリットとデメリットはいくつかあります。
働く側のメリット
- 時間や場所に縛られない
やはりなんと言っても好きな時間に好きなだけ働けるというのが大きなメリットではないでしょうか。
在宅や近場での仕事探しもできます。
社員やアルバイトとして働くよりかなり自由度が高いので育児や介護などと両立しやすいですよね。 - ストレスフリーな環境
人間誰しも合う合わないがありますから、会社で働く上で人間関係のストレスはつきもの。
仕方がないと分かっていても、毎日となると気持ち的にうんざりしてしまいます。
その点ギグワーカーは単発の仕事。
人間関係に苛まれることなく仕事ができるのでストレスフリーだと感じる方も多いはず。
自分のタイミングで仕事を始めることもやめることもできるので、ゆったりとした気持ちで仕事に取り組めるのも魅力的です。 - プラスの収入が期待できる
働き方改革で残業を減らしたり、副業がOKになってきたことから、副業にチャレンジする時間と機会が増えてきました。
働いた分だけ収入に繋がるのでプラスアルファでお小遣いがほしい方や専業主婦にもギグワーカーはもってこいの働き方ですよね。
インターネットで仕事を手軽に受注できるのも嬉しいポイントです。
雇う側のメリット
- プロジェクトに適した人材確保
需要の増減や事業の展開に応じて柔軟に人材確保できる点が雇う側のメリット。
スキルを持っている方に仕事を依頼するほうが効率的に質の高いものに仕上がります。
単発依頼なので社員を新たに雇うよりコストがかからないので会社の利益にも繋がりやすいです。
働く側のデメリット
- 賃金が安い
単発の仕事がメインになってきますので、昇給やボーナスは期待できないのが痛いところ。
スキルがあれば、高単価な仕事も受注できますが、簡単な仕事は賃金は高いとは言いがたいです。
ガッツリ稼ぐには数をこなす必要がでてきます。 - 安定した収入が見込めない
こちらも同じく収入面の問題。
単発なので、仕事を終えるとまた仕事探しをしなければなりません。
継続的に仕事が契約できれば問題ないですが、契約が取れなかった場合は問題大あり。
時給や月給と違って、仕事をした数で収入が決まるので不安定になりがちです。 - 安全網整備が不十分
働く上で大切な社会保険や休業補償などの安全網整備がまだまだ不十分です。
仕事中の事故や病気の感染、災害による発注途絶などのリスクを基本的には個人で背負うことになります。保証がないと不安になりますよね。
アメリカのカリフォルニア州では2020年1月には、ギグワーカーらを個人事業主ではなく従業員として扱うよう企業に義務付ける州法が施行され、従業員としての保障を受けられるようになりました。
ドイツでは従業員と個人事業主の間の契約形態として位置づけ、制度を整えようという動きがでてきています。
日本の今後の課題になってきそうですね。
雇う側のデメリット
- 問題発生時の対処
ギグワーカーは会社と雇用契約を結んでいるわけではないので、ギグワーカーになんらかの問題が発生し業務が遂行されなかった時や、無責任なギグワーカーにバックレられた時には責任をとるリスクがあります。
インターネット上での依頼となり顔の見えないやり取りで業務が進んでいくので、こういった問題が起こる事も少なくありません。
これらの問題に対してもある程度のルールや保証を決めていくことが大切になってくるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
解決していかねばならない問題もありますが、数年前まででは考えられない新しい働き方ですよね。
働き方も時代によりどんどん移り変わっていることが見て取れます。
古い常識にとらわれるだけではなく、新しい事を見極める力をつけて、自分にあった働き方で生活を豊かにしていきたいものです。







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