スケジュールを見ていただければ分かると思うのですが、1日を通してまぁまぁ忙しいです。
それでもやはり他職種と連携を取りながら、利用者様の在宅復帰・健康状態の維持に関わることができる点は魅力的で作業療法士としてのやりがいはとても感じていました。
今後、老健で働いてみたいと思っている方の参考になれば幸いです。
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老健で働く作業療法士のやりがい
私が実際に老健で働いてみて感じたやりがいは3つあります。
②認知症へのアプローチ
③利用者様の生きがいを見つけられる
在宅復帰を支援できる
作業療法士として老健で働く上での醍醐味は利用者様の在宅復帰を支援できるということだと感じています。
これまで老健で関わらせていただいた利用者様を見て思うことは、住み慣れた我が家での生活を人生の最後まで続けたいという方がとても多いということです。
やっぱり家が1番なんですよね。
老健は長期入院していた方が退院後、家に安心して帰ることができるようにリハビリをする施設なので、実際の居住環境を見た上で在宅復帰に必要な動作が獲得できるように積極的にアプローチをしていきます。
また、在宅復帰に向けたリハビリだけではなく、住宅の環境整備や福祉用具の選定にも携わることができるので詳しい知識を身につけることができます。
他職種と連携を図りながらしっかりと居住環境を整え、リハビリを通して安全な動作の獲得ができた利用者様がお家に帰れた時には大きなやりがいを感じますよ。
利用者様や家族の方から言われる「ありがとう」は格別です。
認知症へのアプローチ
老健に入所している利用者様の疾患としては、脳血管疾患や整形疾患、呼吸器疾患、心疾患、がんが割合としては多いですが、時には難病や希少疾患をもつ利用者様も入所されることがあります。
自分が見たことのないケースに最初は戸惑いますが、調べて勉強したり、実際に関わる中で知識が身につき、経験が自信に変わっていきます。
そして、どんな疾患にも認知症が合わさっていることがとにかく多いです。
軽度認知症から重度認知症まで幅広く関わることができるため、かなり深い知識を得られますよ。
深い知識が身につけられると、今後、自身の強みにもなっていきますよね。
利用者様の生きがいを見つけられる
入所期間が長期になることもあるので、リハビリを通して利用者様と深く関わることができます。
病気や怪我などで活動量が減り、ベッドに寝たきりになると生きがいを失ってしまう利用者様が多いです。
そのような時に利用者様の気持ちに寄り添い、話を傾聴し、意欲を引き出すことができればリハビリに対する熱量もUPします。
「ひ孫を抱っこする」
「孫の結婚式に出席する」
利用者様が諦めかけている生きがいや自己実現を諦めなくてもいいように支援できることも作業療法士ならではの関わり方だと感じています。
人生を最後まで楽しんでほしいですよね!
老健での作業療法士の1日の流れ
私が働いていた老健の1日を紹介します。
時間 | 仕事内容 |
---|---|
9:00 | 申し送り・ミーティング |
9:10〜9:30 | デイケア/バイタルチェック |
9:30〜12:00 | デイケア/個別リハビリ(7〜8名) |
12:00〜13:00 | 休憩 |
13:00〜14:00 | デイケア/集団リハビリ |
14:00〜16:30 | 入所/個別リハビリ(7〜8名) |
16:30〜17:00 | 掃除 |
17:00〜18:00 | カルテ・翌日の準備 |
9:00〜18:00の勤務でだいたい毎日このような感じでした。
リハスタッフ4名でリハビリを回しており、朝のミーティングで割り振られた利用者様のリハビリを担当する形をとっていました。
これにプラスしてサービス担当者会などの会議がある日もあるので、結構バタバタと忙しく動き回ります。
暇だなと感じたことはないです。笑
忙しいですが、時間内にはすべて終わるので、残業は滅多にありませんでした。
そして、とにかく高齢者の方が可愛いです。癒やされます。
可愛いだけでなく、人生経験が豊富なのでためになる話も面白い話も山程でてきます。
人生の大先輩として尊敬できることが本当にたくさんありますよ。
高齢者の方と関わることに楽しさを感じられていたので、忙しさがそんなに苦じゃなかったのかもしれません。
老健は忙しいけど楽しい!が私の結論です。
上で述べたような作業療法士としてのやりがいもしっかり感じられると思いますよ。